
ワン
ゆっけ先生、30代でライフイベントが重なる時期の 転職体験 ってリアルに知りたいです。同期の方の話を聞かせてもらえませんか?

ゆっけ
わかった。同期2人の話を、本人の了承を得てシェアします。結婚・妊娠・産休 → 復職 という流れの中で、それぞれが選んだ道と、後で振り返って思うこと。個人が特定されない範囲で書きます。
「自分だけが悩んでいる」 と思いがちなライフイベント期の転職。同期の生々しい体験 を読んで、選択肢を広げてください。
本記事でわかること
- ケース①:結婚を機に都市部→地方 に動いた話
- ケース②:妊娠を機に小動物→公務員 に動いた話
- 動いた タイミングの判断軸
- 「もっと早く動けばよかった」 と振り返るポイント
- パートナーとの キャリア会議 のコツ
ケース① Aさん:結婚で地方に動いた話
Aさんの当時の状況
- 32歳、都内の小動物臨床勤務医(5年目)
- 年収:450万円
- 年間休日:100日、月残業60時間
- パートナーは地方公務員、転勤の可能性あり
動いたきっかけ
パートナーの転勤が決まり、地方に同行するか、別居婚にするか の選択を迫られたこと。

ゆっけ
Aさんは最初「臨床を捨てたくないから別居婚」 と言ってたんですが、半年で疲弊。「会えない時間が長すぎて、何のために働いてるかわからなくなった」 と。
動いた結果
地方に移住し、産業動物獣医(NOSAI)に転職。
| 項目 | 移住前(都内・小動物) | 移住後(地方・産業動物) | |---|---|---| | 年収 | 450万円 | 600万円 | | 年間休日 | 100日 | 120日 | | 月残業 | 60時間 | 25時間 | | 家賃 | 12万円 | 5万円 | | 通勤時間 | 1時間 | 15分 |
Aさん本人の振り返り
「もっと早く動けばよかった、というのが正直なところ。 都内の小動物臨床を続けることに アイデンティティを置きすぎていた。 でも、地方の産業動物の方が、生活も収入もキャリアも全部よかった。 何より、夫と一緒に住めるようになって、人生が戻ってきた感じがします」
ケース② Bさん:妊娠を機に公務員に動いた話
Bさんの当時の状況
- 34歳、個人動物病院勤務(8年目)
- 年収:520万円
- 妊娠5週で発覚 → 上司に報告
- 「育休後のポジションは保証できない」 と言われた
動いたきっかけ
院長から 「育休を取る人は前例がない」 と言われ、退職か継続かの2択を迫られた。

ワン
…これ、けっこうな衝撃ですね。

ゆっけ
個人病院では今でも普通にあります。「子供を産むなら辞める」 が暗黙のルールになっている病院、まだ多いんです。
動いた結果
公務員獣医師(家畜保健衛生所)の中途採用に応募 → 合格。
| 項目 | 移住前(個人病院) | 移住後(公務員) | |---|---|---| | 年収 | 520万円 | 480万円(初年度) | | 産休育休 | 取れない雰囲気 | 法律で完全保証 | | 復職 | ポジション未定 | 当然の権利 | | 残業 | 月50時間 | 月10時間 | | 仕事内容 | 臨床 | 防疫・検査 |
Bさん本人の振り返り
「年収は一時的に下がりましたが、産休・育休が当然取れる安心感 はお金では買えない。 復職した今は、当たり前のように勤務して、当たり前のように子供のお迎えに行ける。 臨床の現場が恋しい瞬間もあるけど、トータルでは大正解の選択でした。」
2人のケースに共通すること
ライフイベント期の転職には、共通する判断軸があります。
① 「キャリアの連続性」 にこだわりすぎない
「同じ病院で同じ仕事を続ける」 ことだけが正解ではない
② 数字以外の価値を重視する
- 通勤時間
- パートナーとの時間
- 子育て環境
- 将来の安心感
③ ライフイベント前に動く
- 妊娠してから動くのは選択肢が狭まる
- 結婚が決まった時点で動き始める
④ パートナーとの「キャリア会議」 を早めに
- どちらの仕事を優先するか
- 子供の希望はどうか
- 数年後どこに住んでいたいか

ゆっけ
この4つを 入籍前に話し合っておく だけで、後の選択がぐっと楽になります。
パートナーとのキャリア会議のコツ
コツ① 数字で話す
「やりがい」「気持ち」 だけだと議論が平行線。 年収・労働時間・通勤・休日 を表にして客観視する。
コツ② どちらかが「絶対譲れない条件」 を1つだけ持つ
両方が全部譲らないと結論が出ない。「これだけは絶対」 を1つに絞る のが現実的。
コツ③ 5年後、10年後の絵を別々に描く
それぞれの理想を書き出して、重なる部分から逆算する。
コツ④ 第三者の意見を入れる
エージェントやキャリアアドバイザー、信頼できる先輩に 第三者視点 を入れる。
ライフイベント期に強い転職先の特徴
産休育休に強い職場の見分け方
- 育休取得実績が複数ある
- 復職率が公開されている
- 時短勤務が制度として存在
- 男性育休の取得実績がある(職場文化の指標)
おすすめの転職先カテゴリ
| カテゴリ | 産休育休 | 復職 | 時短 | |---|---|---|---| | 大手チェーン病院 | ◎ | ◎ | ◎ | | 公務員獣医師 | ◎ | ◎ | ○ | | 製薬・ペットフード企業 | ◎ | ◎ | ◎ | | 二次診療施設 | ○ | ○ | △ | | 個人病院 | △ | △ | △ |

ゆっけ
ライフイベント期の転職は、「個人病院 → 制度の整った職場」 への移動が王道パターン です。
まとめ
- 30代の転職は ライフイベント前に動く のが鉄則
- パートナーとの キャリア会議 を早めに
- 「キャリアの連続性」 にこだわりすぎない
- 動いた人ほど 「もっと早く動けばよかった」 と言う
- 産休育休に強い職場 = 大手チェーン・公務員・企業
「いつか動こう」 のいつかは、自分で決めて動く。それだけで人生が変わります。

ゆっけ
ライフイベントを見据えた職場選びは、獣医師専門のエージェントに相談すれば最適な求人を絞り込んでくれます。「結婚予定」「妊娠予定」 を伝えるだけで、産休育休に強い病院を提案してくれます。
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