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小動物臨床を辞めた理由——私が転職を決意した日のこと

·12 分で読めます
#小動物臨床#転職#退職理由#獣医師のリアル#体験談
ワン

ワン

ゆっけ先生、小動物臨床を辞めた話、ちゃんと聞きたいです。きっかけになった出来事って、何だったんですか?

ゆっけ

ゆっけ

…よし、今日は逃げずに書きます。きっかけは1つの出来事じゃなくて、いくつかの「限界の積み重ね」 でした。順番に話します。

「小動物臨床を辞めた話」を、誰かが正直に書いておかないと、後輩が同じ罠にハマる。美談にも自虐にもせず、起きたことだけを書きます

本記事でわかること

  • 辞める 直前に起きた決定的な出来事
  • 「もう無理」を確信した きっかけのサイン(複数)
  • 悩んだ期間の 頭の中で起きていたこと
  • 家族・周りの反応 と、それにどう向き合ったか
  • 辞めた後の 生活と気持ちの変化

辞める半年前:自覚していた「違和感」

最初におかしいと思ったのは、辞める半年くらい前。朝、目覚ましが鳴る前に勝手に目が覚める ようになりました。

ゆっけ

ゆっけ

4時とか5時に目が覚めて、そこから眠れない。「今日のオペ、大丈夫かな」「昨日の入院の子、輸液足りてたかな」って頭が回り出すんです。起きてしまえばもう寝られない。 これが週3回くらい続いて、慢性的な睡眠不足になりました。

それでも当時は「みんなこんなもんでしょ」と思ってました。獣医師の友人と話しても「わかる」「うちもそう」と返ってくる。業界全体が同じだから、感覚が麻痺していたんです。


辞める3ヶ月前:体に出たサイン

睡眠不足が続いた結果、体に出始めました。

  • 食欲が落ちた
  • 休日も病院のことを考えてしまい、何も楽しめない
  • 飼い主さんと話してて、突然涙が出そうになる
ワン

ワン

…それ、相当きてますよね?

ゆっけ

ゆっけ

きてました。でも、当時の自分は 「気合いが足りない」と思って自分を追い込んでいたんです。今思えば、ここで気付くべきだった。

決定的だったのは、ある日の手術中に手が震えたことです。簡単な避妊手術で、針糸を持つ手が震える。経験的にやれる手術なのに、体が拒否している。「これは続けられない」と確信した瞬間でした。


辞める1ヶ月前:決めた日

きっかけになった出来事は、たぶん他人から見たら大した話ではないんです。

その日は朝から飛び込みの急患が3件、午後は予定の倍の手術、夜は入院動物の急変で22時まで残って、ようやく家に帰った。翌日が休みのはずだったんです。

朝6時に電話。入院動物の状態が悪い。すぐ来てほしい、と。

ゆっけ

ゆっけ

着替えながら、なぜか涙が止まらなくなりました。「行きたくない」じゃなくて、「行けない」。体が動かない感覚。それでも結局その日は出勤して、夕方まで仕事をしました。

家に帰った後、初めて「辞める」という選択肢が、自分の中で現実味を持って出てきた。それまで何百回も頭をよぎっていたけど、その日初めて「決断」に近い形になりました。


悩んだ期間に頭の中で起きていたこと

決めてから動くまで、1ヶ月くらい揺れました。頭の中で繰り返していた問いはこんな感じ:

| 問い | 自分への答え | |---|---| | 6年間の学費が無駄になる? | ならない。経験はどこでも使える | | 動物が好きで獣医になったのに、辞めて後悔しない? | 倒れて続けられなくなる方が、もっと後悔する | | 同期はみんな続けてる、自分が弱いだけ? | 同期の半分も限界に近い。気付いてないだけ | | 次が決まらなかったらどうする? | エージェントに登録して市場価値を確認する |

ゆっけ

ゆっけ

特に 「6年間が無駄になる」という呪い が一番強かったです。でも、これに振り回されて壊れる人が一番多い。経験は無駄になりません。 どのキャリアに行っても、臨床経験は強みになります。


家族・周りの反応

家族は、最初は驚いていました。「せっかく国家資格があるのに」と。

ただ、私が体調を崩していたのを近くで見ていたので、最終的には 「あなたが決めたなら応援する」 と言ってくれました。これは本当にありがたかった。

ワン

ワン

職場の同僚や院長への報告は、つらくなかったですか?

ゆっけ

ゆっけ

つらかったです。引き止めもありました。「あと半年だけ」「次の人が来るまで」みたいな話。ここで断れずに半年延びると、結局1年延びる のが業界あるあるなので、退職届を出す日を自分で決めて、それを動かさないようにしました。

辞めると決めたら、情で動かないこと。これは本当に大事です。


辞めた後の変化

正直に書きます。

良くなったこと

  • 朝、自然に目が覚めなくなった(深く眠れるようになった)
  • 食欲が戻った
  • 休日に「何もしない」ができるようになった
  • 飼い主さんではなく、自分の家族と過ごす時間が増えた
  • 体重が3kg戻った

失ったもの

  • 動物と日々接する機会
  • 「先生のおかげで」と言われる瞬間
  • 同僚と症例を語り合う時間
ゆっけ

ゆっけ

失ったものもちゃんとあります。辞めれば全部解決ではない。ただ、得たものの方が圧倒的に大きかった、というのが正直な感想です。


同じところで悩んでいる人へ

これを読んでいる人の中に、辞める前の私と同じ状態 の人がいると思います。

  • 朝、目覚ましの前に目が覚める
  • 休日も頭が休まらない
  • 体に何らかのサインが出ている
  • 「気合いが足りない」と自分を責めている
ゆっけ

ゆっけ

これ、全部「危険信号」です。気合いの問題じゃない。続けてたら壊れます。

「辞める」という選択肢を、まず 頭の中で正式に存在させてあげる ことから始めてください。決断するのはまだ先でいい。でも「辞めるのはダメ」という呪いを外すところは、今日から始められます。


まとめ

  • 辞める前には 必ず体や生活にサインが出る
  • きっかけは1つの大事件ではなく、限界の積み重ね
  • 「6年間が無駄になる」という呪いは外していい。経験はどこでも使える
  • 引き止めには 日付を決めて動かさない こと
  • 辞めて失うものはある。でも得られるものの方が大きいことが多い

同じ場所で悩んでいる人の、ほんの少しでも背中を押せたら嬉しいです。


ゆっけ

ゆっけ

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